2018年11月14日 シンガポール

Keychainは、11月に開催されたシンガポール Fintech Festival 2018で、シンガポール金融庁と銀行協会が主催のFintech Awardグローバル部門を受賞しました。

同Fintech Awardは、2017〜2018年に開発実装されたFintechソリューションを次の4部門に分けて審査評価:シンガポール人が創業者の会社、ASEANの中小会社、ASEANの全サイズの会社、グローバルの全サイズの会社。世界200社以上の応募からグローバル部門の上位3社が表彰されました。表彰式はシンガポールFintech Festivalのクロージングセレモニーとしておこなわれ、KeychainのCEOジョナサンホープがDBS銀行CEO Piyush Gupta氏から表彰トロフィーを受けました。

シンガポールFintech Festivalのクロージングセレモニーとしておこなわれ、KeychainのCEOジョナサンホープがDBS銀行CEO Piyush Gupta氏から表彰トロフィーを受ける。

シンガポールFintech Festivalは、世界有数のFintechが集まるカンファレンスであり、今年は4万人以上の来場者に加えて、インドのNarendra Modi首相、IMFのマネージング・ディレクターChristine Lagarde氏らがキーノートスピーチをおこないました。
Keychainは、同Award グローバル部門において日本初のノミネート/受賞会社であるほか、受賞中会社の中で唯一のブロックチェーン関連の会社でした。
Keychainはグローバル部門で受賞を受けたのですが同部門には、ゴールドマン・サックス系列の会社やDBSなど大企業も多数参加していました。Keychainは同Award3位の受賞賞金として5万シンガポールドルを受けました。

Keychainが開発を進める非中央集権型データ・プロヴェナンスがこのように評価されたことはとても光栄です。私達が達成しつつある技術は、次世代Fintechのソリューションを作っていくうえで基礎的な技術になると信じています。シンガポール金融庁、銀行協会、および数十名の審査員の方々、当社のお客さま、投資家、パートナー、そしてKeychainのすばらしいチームによって、今回の受賞が可能になりました。

ジョナサン ホープ、共同創設者&CEO Keychain

Keyhchainの今回の受賞は、ブロックチェーンベースのデータ・プロヴェナンス基盤、および同基盤上で小さなInternet of Things(IoT)デバイス同士が第3者(ネットワーク、認証局、クラウド)などに依存せずに自己完結で秘匿性の高いデータをセキュア通信する技術を実用化したことが評価されたことによります。(IoTデバイスは、スマートウオッチ、コネクティッドカー、スマートシティでの通信インフラなどに利用可能)。
Keychainが実用化した同技術が、データを自己完結的に電子署名・暗号化することで、次世代データ・セキュリティ基盤となることに加えて、小さなIoTデバイスに組込むことに成功したことも評価されました。
「Keychain データ・プロヴェナンス基盤 (DPI)」プロダクトは、同機能を持つ世界初の製品です。Keychainは当初、同製品が512MB程度のメモリ容量を目標としていましたが、現在は8MBの使用メモリにまで小型化して実用化プロジェクトを成功させました。

Global award winners with Piyush Gupta

Keychainは、2017年に日本のIoTラボ・セレクションにおいて、審査員特別賞を受賞しています。今回の同ソフトの小型化実用化プロジェクトでは、日本のNEDOからの支援も一部受けていました。
2018年2月には、同実用化プロジェクトの結果を経済産業省とNEDOに披露しました。同ソフトの利用イメージとして、同ソフトを様々な数多くのモノのインターネット通信に利用できるでしょう。例えばユーザーは自宅のリビングで、VRディスプレイをつかって銀行口座の状況を見ることもできるし、そのまま買い物をできるかもしれません。あるいはユーザーが身につけるウエアラブルデバイスからのヘルスケア情報が自分のものであるということを安心して確認・保存することもできるでしょう。このような技術は業界・業種を問わずに利用できるものであり、セキュリティ対策の費用を低減したり、いままでに考えられない新たなビジネスを実用化することに貢献するでしょう。今回のグローバル部門の受賞3社に共通していたのは、いずれもサイバーセキュリティ対策のテーマをかかげ、グローバル金融マーケットにおけるデータセキュリティ向けのサービスを実用化していることでした。
Keychainのプロダクトの背景には、CEOジョナサン ホープの長年にわたるWall Streeで金融マーケットの基盤となるシステム構築・運営の経験からくる、アイディア・センスがあります。ジョナサン曰く「Keychainは、お客さまがブロックチェーン技術を実務上で利用できるようにしたとてつもないインパクトがあります。Keychainは、スタートアップではありますが、ICOもおこなわず、地道に技術開発を進めてきました。今回多数のグローバル起業のなかから同Awardが受賞できた背景には、チームの本物の金融経験、倫理観、ビジョンなどがあったからであり、グローバルレベルで必要とされるプロダクトの実用化を進めたからだと思います。」
Keychainは、2018年8月に1度目の資金調達を完了しています。

 

全カテゴリの受賞会社とシンガポール銀行協会Ong-Ang Ai Boon、Piyush Gupta(左側)および金融庁Ravi Menon、Sopnendu Mohenty (右側)

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